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選挙権のある日本、選挙権のない香港。
香港のデモが凄まじいですね。
200万人規模のデモになっても、そこまで大きく報道されることはないのは不思議です。
僕はもっと、注目されていい出来事だと思えるのですが。
今回の香港デモについて、まだ詳細を知らない人は、下の動画を見てください。
今回のデモは、香港の人口700万人のうち200万人が参加しています。
実に3.5人に1人がデモに参加しています。
マジか!?
日本じゃ、到底考えられませんね。
でもね、僕、デモって嫌いなんです。
かっこ悪いじゃないですか。
合理的なことだとは思えません。
現政権に対して、文句があるなら、政治家になればいいだろって思うんです。
もしくは、投票すればいいだろって。
そのための選挙権でしょ。
香港って国際都市です。
香港国際空港は、アジアを代表するハブ空港ですし。
3年前、中国・深センに行った時、香港国際空港を経由しました。
なんで、こんな国際都市で200万人もデモをやる人たちが多いんだろう?
僕は、デモは合理的な人間がすることではないと思っています。
だから、余計不思議でした。
200万人もデモをする行動力があれば、絶対に政治は変えられる。
200万人が選挙でNOを政治家に突きつければいいのだから。
香港をよりよくしてくれる政治家を選べばいいだけ。
と思いながら、今回のデモについて、詳しく書いてあるブログを読んでみたら、香港の一般人には選挙権が無いんですね・・・。
いやー、拙い知識ですみませんでした(-_-;)
中国で選挙権があるのは、1200人の選挙委員なんだそうです。
返還後、香港政府のトップである香港行政長官は1200人の選挙委員だけが投票権を持つ選挙で選定される仕組みを取っていた。いわゆる「間接選挙」の体だが、選挙委員の選定は恣意的で、いわゆる親中派が8割以上を占める。民意が反映される選挙からは程遠い。
だから、一般人には選挙権が無い。
政治家を選べない。
ということは、自分たちの意志を表明するためには、デモぐらいしかない。
であるならば、納得です。
日本には、選挙権があります。
だから、デモをやるくらいであれば、投票すべきだし、立候補すればいい。
ただし、僕は、誰もが必ず選挙に行く必要はないと思っています。
選挙の結果が、どうせこうなるだろう、と自分が予測できるのであれば、行く必要は無いと思っています。
結果が分かっていることに対して、行くだけ無駄だからです。
無駄なことは大嫌いなので。
「逃亡犯条例」が改正されることで、懸念されることは2つ。
- 言論の自由がなくなる
- 香港国内で中国政府にカンタンに身柄を拘束される
中国・深センはメチャクチャ良いところでしたよ。
中国・深センに行って来た者として言えるのは、深センはすごく良いところでした。
若者が非常に多くて、近代都市。
僕が今住んでいる秋田とは真逆です。
さらに言えば、日本全体の暗さとは真逆の都市。
地下鉄に乗っていてもみんな楽しそうでした。
東京の電車と全然違う。
めちゃくちゃ活気がありました。
未来の展望がある都市というのは、みんな元気です。
ひるがえって、今の日本はどうでしょう?
明るい展望がありますかね?
それまで、僕がニュースやネットで見ていた中国のイメージとはかけ離れていました。
本気で移住したいなって思いましたよ。
これが北京だったら、また全然違ったのかもしれませんが、深センは住みたいって思いました。
シャワーしかなくて、風呂がないのが残念でしたが。(沖縄も同じか)
Google、facebook、Twitterなどアメリカ企業のWEBは使えませんが、VPN使えばそれらも使えましたので、そんなに問題ありませんでした。
今も、深センにいる取引先の人は、普通にfacebookしていますね。
だから、中国が完全に悪だという考え方は、僕は採用していません。
深センを見る限り、中国の経済特区政策は極めて大成功をしているのです。
ただ、今回の香港のデモは、市民側を支持します。
僕が支持する理由はひとつ。
中国をこれ以上、調子に乗せてはいけないからです。
香港が陥落すれば、次は台湾でしょう。
その次は、日本。
尖閣諸島などを見ていれば、分かります。
だから、香港の市民のデモは意味があるし、意義があるんです。
市民の力で、「逃亡犯条例の改正」を止めた、ということになれば世界の目も変わります。
中国の支配の手にも歯止めがかかるでしょう。
だから、香港市民にはがんばってもらいたい。