奄美大島刃傷殺人事件簿 第5話

小説
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はじめに

「奄美大島刃傷殺人事件簿」は、はてなブログ始まって以来、初のリレー型小説です。

一話書き終わるごとに、次のバトンを誰かが勝手に受け取るシステムです。

毎回、脚本家が変わる連続テレビドラマという風に考えていただければと思います。

書きたい人が、書きたいときに書く、参加型リレー小説、あなたも是非ご参加あれ!

 

この物語は、フィクションです。

登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

前回までのあらすじ

 今回の本編、第5話から読んでも楽しめますが、予告編から読んでいただきますと、より一層楽しめます。

予告編

 

第1話

 

第2話

 

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第3話 

 

第4話

 

 

【第5話】リゾート開発プロジェクトの黒い金

今回のツアーの一つの見どころ。

それは、「奄美大島一大リゾート開発プロジェクト」の現場視察だった。

奄美大島は、国家戦略として、観光特区に認められ、リゾート地として大規模な開発が進められていた。

もへじ率いるツアー御一行は、リゾート開発の現場に向かった。

そこにいたのは、女性作業員とイチャついている40代の現場監督だった。

その男は、爽やか風エロオヤジだった。

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この男、仕事中だというのに、女性作業員とべったりしている。

ツアーコンダクターのツベルクリンが、その男に話しかける。

 

ツベルクリン

「現場監督、お取り込み中のところ、すみませんが、

 ツアー御一行の皆さんが到着されました。

 今回の奄美大島リゾート開発プロジェクトについて、皆さんにご説明ください」

 

現場監督

「えー、皆さん、奄美大島リゾート開発プロジェクトの

 現地にお越しいただき、ありがとうございます。

 ここはまだ何もない更地ですが、ここからとてつもないリゾートが開発されます。

 そのリゾート開発は、カジノはもちろん、豪華宿泊施設も建設されます。

 また、先日、ここから温泉も湧き上がりウェルネスリゾートとしても・・・・・・」

 

現場監督が、もへじの金髪に目を止める。

やがて、話すのをやめた。

もへじのそばに近づいていく現場監督。

もへじの前に来るなり、足元から少し禿げかかった金髪まで見回す。

 

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現場監督

「もしかして、あなたは、もへじさんではありませんか!?」

 

もへじ

「いかにも、わたくすが もへじ でござんす。ってあんた誰?」

 

ヘルメットの男

「やっぱり!俺、もへじさんのファンなんすよ!

 いやー、奄美大島に来るってブログで見てたんですけど、

 まさか、本当に来るなんて。

 納豆料理、いつも参考にさせてもらってます!押忍❗」

 

もへじ

「わしゃ、ギャルとデカイケツは好物だけど、男はねぇ。

 ところで、お兄さん、誰よ?」

 

現場監督

「俺、みふけたって言います!」

 

それを聞いたアメリッシュが振り向く。

「え?みふけたって、あのみふけたさん?」

 

みふけた

「そうですよ!あなたがアメリッシュさんでしたか。ヨロシクっす!」

 

アメリッシュ

「でも、あなた、秋田に住んでらっしゃいましたよね?

 どうして、こんなところに?」

 

オババは何か不満そうだ。

オババはなんにも無い更地に連れてこられ、イラついている。

 

オババ

「秋田かい。あそこはど田舎じゃけんのう。

 上小阿仁村っていう、医者いじめの村も有名やさかい。

 だいたい、秋田って人いるのかいな?

 今日の魁新報で、全国最高の人口減少率って書いてあったぞい」

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みふけたは、そんなオババを無視し、アメリッシュに話をした。

 

みふけた

「いやぁ、ブログでも書きましたけど、

 7月から大プロジェクトを任されちゃいまして。

 先週、秋田から引っ越してきました。

 そのプロジェクトってのが、ここ奄美大島での

 リゾート開発プロジェクトだったんですよ。

 奄美大島は、LCCも就航したので、

 このプロジェクトで奄美大島がさらに発展していくんです」

 

そう、この男「みふけた」は、奄美大島一大リゾートの国家プロジェクト開発を任されていた現場監督だったのだ。

 

アメリッシュ

「あらま、そうだったの。奇遇ねぇ。

 でも、会えて良かったわ。

 どんな人か一度見てみたかったのよ」

 

もへじが、カツラ。(あ、失礼)

金髪をポリポリかきむしりながら、話しだした。

 

もへじ

「お二人さんが、知り合いだってのはわかったから、それはいいとして。

 それにしても、なんだろ、その、みふけたって呼びづらいなぁ」

 

もへじは、少し考えた。

 

もへじ

「うーん。反対から読むと

 ・・・たけふみ!

 こっちの方が呼びやすいなぁ。

 たけふみって呼ばせてもらえないかなぁ?

 漢字変換したら、一発目に武文 って出てきたので、以後は武文って書かせてくれ。

 いいかい?あんちゃん?」

 

武文

「は、はい!尊敬している もへじさんにそう呼んでもらえるなら、光栄ッス!押忍!」

 

待たされているアメリッシュのオババは相当イラついている。

 

オババ

「いいかげん、行こうや!この更地見て、何が観光やねん!

 お前らの自己紹介はいいけん。はよ、いこか」

 

もへじ

「オババはん、すんまへん。今スグ行きますがな

 もうちょい、待ってぇなぁ」

 

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ここ奄美大島では、世紀の一大リゾート開発が行われていた。

近年日本は、急速的に人口減少が進み、経済は衰退に向かっている。

経済を復活させるためには、「観光」がキーワードとなる。

観光地を作り、県外はもとより、海外から富裕層を呼び込む。

そして、地方に金を落としてもらう。

そのため、地方自治体は生き残りをかけ、我先にと観光開発に力を入れている。

 

幸い、ここ奄美大島では、日本政府より観光戦略特区に指定されたため、国から多額の補助金が交付され、一大リゾート開発プロジェクトを進めることができている。

つまり、奄美大島は、他の地方自治体との競争に勝つことができたのである。

 今後、他の自治体は、さらに衰退が加速されるだろう。

しかし、奄美大島は生き残れることができた。

 

補助金には、多くの政治家、財界人の努力によって、交付が決定された。

もちろん、黒い金が動いたことは言うまでもあるまい。

大規模な開発プロジェクトの裏には、必ず黒い金が動く。

その黒い金により、日本社会のどこかに歪みがくる。

そう、黒い金の背後には、必ず犠牲になる者がいる。

 

実は、その犠牲者の一人が、まままっこりの旦那である。

まままっこりの旦那は、かつて、一流料亭の料理長だった。

その一流料亭は、上級国民クラスしか入店が許されていない。

この料亭での密会は、マスコミにバレることが、けして無いのである。

完全紹介予約制で、一ヶ月に10日しか店を開けていない。

経営者は、奄美大島で様々な事業を営む大金持ちである。

 

ある日の夕方、いつものように料理の仕込みをしていた まままっこりの夫。

ガラガラっとドアが開いた。

そこに立っていたのは、二人の刑事だった。

 

刑事

「あんた、まままっこりの旦那だね?

 あんたに容疑がかかっている。

 善意の市民から、タレコミがあったもんでさぁ。

 あんた、ちょっと、署に同行してもらうよ」

 

強引な刑事は、有無を言わさず手をつかみ、まままっこりの夫をパトカーに乗せた。

 

まままっこりの夫

「刑事さん、これ、なんですか?捜査令状あるんですか?」

 

刑事はお構いなしに、警察署に向かう。

取調室に連れて行かれた、まままっこりの夫。

午後11時過ぎ、まままっこりの夫は開放されたようだ。

 

しかし、この取り調べは1週間、続いた。

そして、ついにまままっこりの夫は落ちた。

まったく見に覚えのない、まままっこりの夫は、逮捕されてしまった。

心身ともに疲れ果てたのであろう。

意識が朦朧としたのであろう。

取調室という密室で何が起こったのか、想像に難くない。

自白強要されて、やってもいないことをやったことにされてしまったのだ。

 

まままっこりの夫にかけらた容疑はなんだったのか?

それは、「収賄罪」である。

一般人が公務員に賄賂を贈る行為、それが収賄罪。

まままっこりの夫は、リゾート開発担当官庁の幹部に賄賂を渡していた。

という容疑をかけられ、自白強要され、落ちてしまった。

なぜ、こんなことになってしまったのか?

まったくの冤罪である。

まままっこりの夫は、自分がなぜ、嵌められたのかわからない。

なんの落ち度もない、一市民がなぜ?

 

国家規模の開発プロジェクトには黒い金が動く。

黒い金の裏には、歪みがある、犠牲者がいる。

まままっこりの夫は犠牲者だった。

しかし、まままっこりの夫は、そのことを悔やんではいない。

なぜか?

それは、奄美大島の発展のためには、仕方のないことだったから。

自分が落ちることで、島の発展につながるのなら。

子どもたちの未来につながるなら、自分が犠牲になってもいい。

そう思って、やってもいないことを自白したらしい。

 

一体、誰が黒幕なのか?

サキガケこと、本名・魁太郎は、反骨心を持った生粋のジャーナリストである。

今回の一連のリゾート開発プロジェクトの黒い噂を聞きつけ、奄美大島にやってきた。

関係者に取材の結果、少しずつ事件の概要が明るみになってきた。

 

このあと、話は風雲急を告げる。

そう、今の混沌とした政界のように。

その大きなうねりが、本土から、風に乗って奄美大島にやってくる。

何がやってくるのか?

はたまた、誰がやってくるのか?

 

奄美大島刃傷殺人事件簿、第6話にご期待あれ!

 

登場人物召喚

id:sakigakenews   id:tuberculin id:mamamaccori id:naoki-nishigaki id:kitano-stop id:oichiro id:haguremado890 id:ecoplace id:pojikatu id:sayokom id:funyada id:i-shizukichi 呪文みたいだね。

 

特別ゲスト召喚

id:mifuketa

みふけたさん、勝手に召喚しちゃってごめんなさいm(_ _)m

みふけたさんは、現在マジなプロジェクトで大変お忙しいと思いますが、もしもお時間ございましたら、ぜひ続編をお書きください。

みふけたさんの文体が好きなので😄

経済モノでも、恋愛編でも、構いません。

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4 件のコメント

  • さきがけさん
    予告編もすごかったけど、
    これも面白いです。
    オババの龍馬弁?
    意外に合ってるかも、でも、本人みたらい絶句するよ。
    背たかいし(元)美人だし
    孫にその美貌が受け継がれてる。
    幼いころから、モデルに誘われ、今も歩きゃ、声かけられてる。
    ぜったい禁止だけどさ。
    ともかく、よかったです。とっても。
    続きがあるといいね。
    しかし、まあ、開発プロジェクト、おお、黒い噂。これならCIAも出てくるね

  • おもしろいことになってきましたね!!ただの観光ツアーじゃなかったのですね。続き、難しいなぁ。とりあえず、特別ゲストを見に行ってきます。

  • これはこれは、話がどんどん膨らんでしまいましたね。
    観光に戻れるかと思ったけど、妄想が大きく膨らんで、なんだかアクション映画みたいになってきました。
    この後、どの方向に話が持って行けるかと構想を練っていたのに4話と5話の構想がパーになったほおずきれいこさんは、今頃、怒り狂って、電動ママチャリでコンビニに駆け込んでチョコミントアイスを山ほど買って、息子がもう二十歳にもなろうというのにまだ取り付けているくたびれた補助席に買い物袋を入れ放り投げるように入れ込み、その中からガリガリ君チョコミントアイスを一本抜き取り齧りだすのではないかと思いました(笑)
    面白いです。
    サキガケさんってブログでは「魁太郎」って名前だったんですね。
    にしても、何処にいてもオババは存在感がありますねアイリッシュさん。
    さあ、それにしてもこの設定になってしまった世界を、ほおずきれいこさんはどう料理するのか、それとも伏兵が料理するのか、なんだかとっても楽しみです。

  • もへじさん、今は電チャリじゃなくて普通のチャリです。怒り狂ってません!なんでチョコミントアイスが好きって知ってるの????

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