出版、デザイン、印刷などの現場で使われる色見本帳をご存知だろうか?

色見本帳とは、誰にでもわかりやすい色の共通言語といっていいだろう。

万人の色のコンセンサスを得るものである。

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あなたの赤と私の赤は同じ赤だろうか? 

筆者が、出版社でアルバイトしていたときに編集者とデザイナーが打ち合わせしていた会話で印象が残っているデザイナーの一言がある。

「その赤じゃねーよ、俺が言ってるのはもっとスイートな赤だよ!」

なんだ?そのスイートな赤って?

抽象的な表現ではなく、もっと具体的に詳細に伝えろよ。

筆者は左脳的思考が強いので、その現場のやりとりが把握できなかった。

 単純に赤と言っても、くすんだ赤をイメージしている人もいれば、鮮やかな赤をイメージしている人もいる。

「くすんだ赤」や「鮮やかな赤」と言われても人によって厳密には違う。

じゃあ、りんごみたいな赤でいいのか?

いや、りんごだってたくさん種類があるし、同じ品種だって厳密には色が違う。

このように色というものは実に曖昧だ。

日常で使う言葉や、記事を書く文章なんかよりも、遥かに曖昧なものである。

 

色見本帳(DICカラーガイド)で色のコンセンサスを図る

そんな曖昧な色のコンセンサスを図るものが大日本印刷が発行しているDICカラーガイド見本帳だ。 

 

現代では、アプリ版もあるが、実際の現場では、紙そのもので判断をしているのではないだろうか。

違ったら、ごめんなさい。

カラーガイド

カラーガイド

  • DIC Corporation
  • 辞書/辞典/その他
  • 無料

 

DICカラーガイド見本帳には代表的な3種類がある。

その3種類は、日本の伝統色、フランスの伝統色、中国の伝統色だ。

デザイン現場では、これらの見本帳を元に使うべき色の検討をしている。

デザイナーのセンスは、使う色によって差が出るわけだが、出版社であれば、表紙のデザインを検討するときに、この見本帳を使う。

 

表紙デザインに命をかける編集者たち

書籍の表紙デザインは、フルカラーよりも単色のものが多い。

本のコンセプトを表現するためにも、表紙デザインのカラーを決めることは第一歩となる。

書籍の見た目、その全ては表紙である。

だから、表紙デザインには気合をいれなきゃいけないのだ。

むしろ、本そのものの中身が全然だめでも、表紙デザインでハッタリかまして売れることもある。

現代は、Amazonで書評されてしまうので中身重視だが、書評のない当時は、表紙に命をかける編集者がたくさんいた。

筆者がアルバイトしていた出版社では、表紙のデザインを検討する場合、日本の伝統色、フランスの伝統色、中国の伝統色の見本帳を使うことが多かった。

 

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フランスの伝統色の色見本チップが減っていく

その出版現場で、気づいたのは、フランスの伝統色の見本チップがどんどん減っていくことだ。

見本チップとは、デザイナーと編集者、著者の間で表紙のカラーを決めたときに、見本帳から切り取る紙の一部である。

ここで決定した見本チップを印刷会社に渡して、書籍の印刷が始まる。

 筆者の記憶がたしかなら、一番よく使われる見本帳は、フランスの伝統色、次に中国の伝統色、最後に日本の伝統色の順番であった。

なぜ、フランスの伝統色は人気があるのか?

なぜ、日本の伝統色は人気がないのか?

それは、フランス人は元来、色のセンスがあるからではないだろうか。

 

日本人は遺伝子的に色のセンスが無いのでは?

伝統的に、フランス人には色のセンスがある。←だから、フランスの伝統色なのか!?

それは、やっぱり遺伝子かもしれないし、文化的な歴史が理由かもしれない。

とにかく、当時バイトしていた出版社の現場では、フランスの伝統色の見本チップは減っていくのが早かった。

けして、日本人のセンスの無さを批判し、説明したいとは思っていない。

事実として、筆者のバイト先ではフランスの伝統色が選ばれていた、ということだ。

フランスの色は、なにか万人に受けやすい特徴があるのだろう。

色に魅力があるということ。

だから、ファッションショーと言えば、パリコレなのか。

色は直感的なものだ。

好きな色とか嫌いな色は、個々の生い立ちや生活環境から派生していく。

筆者の勝手なイメージだが、日本人はモノクロで、フランスはカラフルな感じがする。

 

服のコーディネートは、得意な人に任せたほうがいい。

そもそも、筆者は服を着こなすことが苦手だ。

服を選ぶこと自体が面倒くさい。

1年に1回服を買うか、買わないかレベルだ。

 たまに買いに行くと、上から下まで、しかも靴も一式、店員さんに選んでもらう。

結局、何を言いたいのかというと、日本人はもとより、筆者の服のセンスが無い、ということだ。

 

そういえば、湯沢市にこんなサービスがあるらしい。

レンタルおじさん。

流行りのレンタル彼女、レンタル家族シリーズかと思いきや、違った。

過去にアパレル企業で働いていた店主が、洋服屋さんに同行してくれて、依頼者に似合った服装をコーディネートしてくれる出張スタイリングサービスのようだ。

「レンタルおじさん」というネーミングじゃなくて、もっとわかりやすいネーミングにしたらいいのでは。

筆者も、この人に頼んで最高にセンスの良い服をコーディネートしてもらおうかな。

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